カラダとココロの健康アドバイス カラダとココロの健康アドバイス

紫外線に負けないスキンケア

紫外線がシミの原因になるだけでなく、シワや肌あれの原因にもなることをご存じで
しょうか?
紫外線は5月から9月にかけて特に強くなります。効果的な紫外線対策をマスターして、
肌をしっかり守りましょう。

Point1

紫外線はなぜ肌に悪い?

地表に届く紫外線には長波長紫外線(UVA)と中波長紫外線(UVB)の2種類があります。UVAが肌に当たると、肌の奥にあるコラーゲン線維が変質して固くなり、肌のハリが失われてシワやたるみを招きます。また、UVBを浴びると、表皮の奥にあるメラノサイトがメラニンを生成して、紫外線を表皮より深く入らせないようにします。このように、メラニンには肌を守る防御作用がありますが、過剰に生成されて肌に残ってしまうと、シミのもとになってしまいます。

Point2

こすらないスキンケアをマスター

化粧をしない休日なども、日焼け止めは忘れないようにしましょう。日焼け止めを塗るまでをスキンケアとする習慣を身につけることが大切です。そして日焼け止めを塗るときは、けっしてこすらないように。こすると、その刺激でメラニンが増えてしまいます。
日焼け止めは、両ほほ、額、あご、鼻、両こめかみの7カ所にそっと置いて、優しくのばしていきましょう。この方法はメイク落としやふだんのスキンケアにも取り入れましょう。

Point3

日焼け止めはけちらず、たっぷりと

紫外線から肌を守るため、日焼け止めは説明書に記載されている使用量を守ることが重要です。使用量が必要な量の半分だと、効果は半分以下になるそうです。効果を保つためには、こまめに日焼け止めを塗り直すのが望ましいですが、外出先などでは難しいことも多いでしょう。そんなときはファウンデーションやフェイスパウダーを塗り直すだけでも効果的です。パウダーには光を散乱させる効果があり、紫外線が表皮深くへ入るのを防ぎます。ふだんの化粧直しも紫外線対策になります。

監修

佐藤薫 かおるクリニック院長
昭和大学医学部卒業後、昭和大学形成外科、虎の門病院形成外科などを経て、2000年かおる美容形成外科クリニックを開業。2013年より、かおるクリニック(http://www.kaoruclinic.com/)と名称変更。肌の悩みに関する診察、スキンケア指導を行っている。