身近な食材を使った薬膳メニュー 身近な食材を使った薬膳メニュー

漢方では病気の原因を「気・血・水」という3つの概念の乱れで表します。
「薬膳料理」と聞くと、難しそうと思われがちですが、実は身近な食材も薬膳料理に使われています。
日常的に取り入れて内側から「気・血・水」を整えましょう。

監修・料理作製 高瀬康子

「気」を整えるスパイスが入った 黒ごまシーフードカレー

調理時間20分 調理時間20分

※主に「気」を改善する食材は緑色文字、「血」を改善する食材は赤色文字、「水」を改善する食材は青色文字で紹介します。

材料(2~3人分)
1人分619kcal
【カレー】
 
にんじん
1/3本
玉ねぎ
1/2個
しいたけ
2枚
シーフードミックス(冷凍)※解凍しておく
150g
ベビーホタテ
120g
おろししょうが・にんにく
各1かけ
カレー粉
小さじ2
 
 
★水
250cc~
★だししょうゆ
大さじ1
★オイスターソース
大さじ1.5
★黒すりごま
大さじ3
片栗粉
小さじ2
【黒豆ご飯】
 
ご飯
2合分
市販の蒸し黒豆
60g

作り方

  1. にんじんは5mm角に、玉ねぎ・しいたけは食べやすく火が通りやすい大きさに切る。シーフードミックスとベビーホタテの水分をふき取っておく。

  2. フライパンに油(分量外、小さじ2)を熱して、おろししょうがとにんにくを炒める。ここにカレー粉を入れて炒め、油を足して①も加えてさらに炒める。

  3. ★を加え、沸騰してからフタをして中火で3分煮こむ。そこに黒すりごまを入れ、水溶き片栗粉(同量の水で溶く)でとろみをつける。

  4. 炊き上がったご飯に黒豆を混ぜて③をかける。

ポイント

黒豆や黒ごまをプラスすることにより、血も補います。クミンや八角パウダーがあればカレー粉と一緒にいれると本格的なカレーになります。

作ってみました!

黒すりごまを加えることで薬膳感がアップ!普段のカレーとは違った風味を楽しめました。

生命活動に必要な要素

気:生命活動の原動力

「気」とは、生きるために欠かせない生命活動や運動、代謝などを支えるエネルギー源です。血液や水分、臓器を動かす役割があり、自律神経系や内分泌系の働きに関わります。「気」が不調になると、体力が低下し倦怠感や無気力、イライラや不眠症などの症状が出るとされています。