
当社は、「安全と健康を守ることは全てに優先する」という日立グループ安全衛生ポリシーに基づき、従業員がいきいきと働くために、 日立健康保険組合、産業医・保健師と連携し、社長をトップとして健康保持・増進活動に努め、「安全・健康・快適で働きやすい職場づくり」を実行します。
また、当社は日立グループの保険制度の運営を通して日立グループに「あんしんと安全」をお届けする使命を担っています。日立グループ以外のお客さまに対しても健康経営の普及拡大活動に積極的に取り組み、お客さまの健康経営に貢献します。

当社では2019年度から、生活習慣に関する傾向の見える化や健康意識を高めている要因・阻害している要因の把握等を目的として、全従業員を対象とした「健康習慣アンケ―ト」を実施しています(2025年度の回答率:97%)。調査結果から従業員の健康リスクを高、中、低の三群に分類し、高・中リスク群を引下げ、低リスク群を拡大することで、「メンタル/フィジカル休職者の低減」「仕事/日常生活に対しポジティブで充実した心理状態にある従業員の増加」に繋げていく方針です。
健康習慣アンケートは、生活習慣7項目(飲み物、食生活、運動、喫煙、心の健康、睡眠、適正飲酒)それぞれについて、「既に健康づくりを始めている」から「健康づくりを始める意思なし」といった行動傾向の意識について5段階に分けて調査しているものです。2025年度の調査結果を見ると、睡眠(質の良い睡眠をこころがけている)の割合が70→74%(*2)へ増えており、健康に対する意識変容・行動変容が見て取れます。そのほかの項目に関しては大きな変化はありませんでした。従業員の意識や意見も踏まえ、各種取り組み(健康投資)に対する意識や効果を確認しながら、引き続き従業員の健康改善・向上に取り組んでいきます。
なお、毎年従業員に対する意識調査を実施していますが、エンゲージメント指標はここ数年6割程度となっています。健康経営の取り組みを通じて「安全・健康・快適で働きやすい職場」を構築し、エンゲージメント指標のアップにも繋げていきたいと考えています。
*2:下記【生活習慣に関する行動傾向】の行動期・維持期の合計
生活習慣に関する行動傾向をはじめとする各種設問の回答を分析し、健康リスク評価分類を纏めています。各種健康投資を通じて、高リスク・中リスク群を縮小させ、低リスク群の拡大を図っていきたいと考えています(*3)。女性従業員が多いことやシニア層の増加という労務構成の特徴を踏まえ施策を実施していきたいと考えています。
*3:高リスク群の目標値:15%以下


これまで幸いにして重大災害は発生しておらず、業種的に重大災害に繋がるリスクは比較的低いと捉えていますが、転倒等により大怪我に繋がるリスクがあります。危険個所の排除と一人ひとりの高い安全意識の常態化が重要と捉えています。また、社有車を47台所有しており、重大事故発生のリスクは高く(運転登録者68名)、ハード面の対策、運転者の安全教育等に取り組んでいます。
労働安全衛生マネジメントシステムについては日立グループの方針に沿って対応を進めています。

*4:SPQ(Single-Item Presenteeism Question 東大 1 項目版)
*5:Hitachi Insights グローバル従業員サーベイ(日立グループにおける従業員意識調査)