おやすみ前にアロマで気分リセット
環境の変化や人間関係の気疲れなどでストレスを感じることはありませんか。
1日の終わりに好きな香りで癒やされて、穏やかな眠りにつきましょう。
簡単アロマテラピー法
特別な道具を使わずに、おやすみ前に自宅で手軽に行えるアロマテラピー法を2つ紹介します。
①マグカップ法
マグカップに約80~90℃の熱いお湯を半分くらい入れ、お好みのアロマオイルを1~2滴落とせば、湯気とともに部屋に香りが広がります。香りが弱くなってきたら、お湯を足します。また、マグカップに顔を近づけて鼻から蒸気と一緒にゆっくり吸い込むのもおすすめ。粘膜に刺激を与えることがあるので、目を閉じて行いましょう。せきが出るときは行わないようにしましょう。
②ティッシュ法
ティッシュペーパーにお好みのアロマオイルを1~2滴落として、枕元に置きます。アロマオイルを落とした面を内側にしてふわりとたたみ、肌に直接つかないようにしましょう。ティッシュペーパーから香りが広がり、質の良い眠りを誘います。香りはほのかに優しく香る程度に。強い香りは逆効果になるので注意しましょう。
アロマオイルの選び方
自分にとって「心地いいな」「好きだな」と感じる香りを取り入れるのが一番です。
ここでは、ストレス軽減や安眠効果の高いアロマオイルを3つ紹介します。
オレンジスイート 誰にでも好かれるさわやかな香り
こんな香り
爽やかなかんきつ類の香り。フルーティーな甘さも感じられます。
期待される作用
不安や緊張から心を解放し、落ち込んだ気分を明るく前向きにする精神疲労回復作用があります。安眠サポート作用もあり、リラックス効果とリフレッシュ効果が得られます。
ラベンダー 気分を落ち着かせて安眠にいざなう
こんな香り
クリアーで軽さのあるフローラルの香り。爽やかな酸味も感じられます
期待される作用
自律神経のバランスを整え、気持ちを落ち着かせてリラックスさせる作用、安眠作用に優れています。さらに、痛みを鎮める作用、防虫効果などさまざまな効果が期待できるアロマオイルです。
ヒノキ 日本人になじみ深い和の香り
こんな香り
清々しい木の香り。爽やかな中に落ち着きと懐かしさを感じさせます
期待される作用
森林浴のようなリラックス効果とリフレッシュ効果があり、心を深く落ち着けるとともに、ゆっくりと気持ちを上向きにしていきます。防虫、防腐効果にも優れ、日本では昔から寺社の建材に用いられてきました。
アロマテラピーを安全に行うための注意点
①原液を肌につけない
アロマオイルは濃度が非常に高いので、原液を肌につけると刺激やダメージを与える可能性があります。希釈して使いましょう。
②使用できるアロマオイルを確認する
妊娠中や持病のある人にはアロマオイルの効果や影響が大きく、避けたほうがいいものがあります。事前に確認しましょう。
③使用量を守る
強すぎる香りは気分が悪くなったり、不調をきたすこともあります。使用量を守りましょう。
監修
梅原亜也子 AEAJ認定アロマテラピーインストラクター
アロマテラピー専門店「生活の木」でカルチャー事業本部マネージャーを務めるかたわら、ハーバルライフカレッジ原宿表参道校で講師として活動。生活や育児を通じてアロマテラピーの実践、提案をしている。著書に『これ1冊できちんとわかる アロマテラピー』(毎日コミュニケーションズ)ほか。