よい眠りに導く正しい枕の選び方
「朝起きると肩や首がこっている」と感じることはありませんか。
これは枕が合っていないサイン。
自分に合った枕を選び、睡眠の質を上げて目覚めのよい朝を迎えましょう。
よい睡眠のために枕は重要アイテム
人は1日の約1/3の時間を睡眠に費やします。寝具は毎日長時間使うものなので、自分の体に合ったものを使いたいもの。なかでも、体に負担をかけない自然な姿勢で眠るには、頭と首を支える枕が重要です。
枕が合っていないと体が休まらず肩がこったり、気道を狭めていびきの原因になったりすることも。
自分に合った枕を選ぶポイントを紹介します。
枕の幅は頭3個分
人は眠っている間、体が疲れないように20~30回の寝返りをうちます。寝返りをうっても頭が枕から落ちないように、枕の幅は頭3個分ほどあるといいでしょう。幅の目安は60cm前後です。
自分に合った高さをみつける
人は本来、立っているときに頸椎(頭を支える首の骨)が自然なS字カーブを描いています。眠っているときもこの自然なカーブが保てるように、枕の高さで調整をしましょう。頸椎のカーブは人それぞれなので、寝具の専門店で体型を測ってもらい、自分に合った高さの枕を選んでもらうのもおすすめです。
枕が高すぎると首に負担がかかり、疲れがとれないだけでなく、首の横しわになる原因にも。一方、低すぎると、頭に血流が多くなり、翌朝のむくみの原因にもなります。
お好みの素材を選んで寝心地よく
枕の中に入れる素材は、寝心地を左右する重要ポイント。羽毛やそば殻やヒノキ、ポリエステル綿やビーズ素材、低反発ウレタンなど種類も豊富なので、お好みで選びましょう。熱がこもらなくて、蒸れない素材がおすすめです。
横向きに眠ることが多い人は……
横向きに眠ると、両肩が丸まって姿勢が悪くなったり、体が内側に巻き込まれて、血流が悪くなったりすることもあります。これを防ぐには抱き枕がおすすめです。
監修
友野なお 睡眠コンサルタント、インナービューティーアドバイザー
「睡眠」と「食」の両面から体内美容にアプローチするインナービューティーの第一人者。著書に『履いて快眠 ゆるソックスダイエット』(学研パブリッシング)、『4週間でヤセ体質に変わる きょうの睡眠ダイエット』(主婦と生活社)。