体がすっきり軽くなる足裏マッサージ
1日中、靴をはき、体を支えた足は疲れていませんか。
足裏をもみほぐして血行を良くし、全身をリラックス&リフレッシュさせて、翌朝を迎えましょう。
足が「第二の心臓」といわれるわけ
足は、歩行の刺激によって心臓への血流を促すポンプの役割をしていることから、「第二の心臓」といわれる重要な場所。そのなかでも足裏は心臓から遠いところにあり、血流が停滞しやすい場所でもあります。
靴の中に押し込められている足は、凝り固まって血流が悪くなり、むくみや冷えなどの原因にもなりかねません。
足裏の血行が良くなると、全身の血行も良くなって、心身ともにリラックスできます。セルフマッサージをして、足裏を柔らかく、血行を良くしていきましょう。
「反射区」を意識しよう
反射区とは、全身の器官や内臓につながる末梢(まっしょう)神経の集中した場所のことで、足裏に集中しています。ある器官や内臓の反射区を刺激すると、その器官や内臓が活性化するというのがリフレクソロジー(反射療法)の考え方です。ツボが全身にあるのに対し、反射区は足裏を中心に、足の甲、かかとなどにもあります。
今回は、ストレスの影響を受けやすい胃や腸などの消化器の反射区がある土踏まずのあたりのマッサージ法と、1日の仕事の疲れを感じやすい目や頭部の反射区がある足指周りのマッサージ法を紹介します。
土踏まずのマッサージ法
足裏の中ほど土踏まずのあたりには、胃や腸、すい臓など消化器の反射区があります。このあたりをマッサージすると、消化器周辺の血行が良くなって副交感神経が優位になり、リラックスできるだけでなく、ストレスなどで弱った内臓の活性化につながるといわれています。
①あぐらをかき、手をグーにし、人さし指から小指の第二関節で土踏まず全体を指先側からかかと側へ、掘るような感じで押しながら移動します。固まった足裏をほぐすイメージで、自分が気持ちいいと感じる強さで行いましょう。
②土踏まず全体をほぐしたら、両手の親指の腹を使って、気持ちいいと感じるところを重点的に押していきましょう。
体の疲れているところの反射区を押すと気持ちよく感じるので、「ここは○○の反射区」と意識しながら、刺激するのもよいでしょう。
気持ちいいと感じることが大切なので、行う時間の目安はありませんが、最初のうちは、①②を合わせて、片足5分を目安にマッサージしていきましょう。
足指のマッサージ法
足指の付け根や指と指の間、指自体には、目や耳、頭部、脳下垂体などの反射区が集中しています。足指をマッサージすることで、血行が良くなるうえ、仕事で疲れた目や頭をすっきりさせることができます。
また、足指自体が靴の中で凝り固まってしまっているので、1本1本をほぐす感じでマッサージすると、解放感も得られます。無理をせず、気持ちいいと感じる程度の強さで行いましょう。
①5本の足指を1本ずつ、凝り固まった指をほぐすように大きく回します。
②足指を広げながら反らせます。柔らかくするイメージです。
③手の指の腹で、各足指の付け根と指と指の間をもみほぐします。
④足指の腹、側面を1本ずつもんだり、足指を引っ張ったりしてマッサージしましょう。
⑤最後に足指全体をもう一度反らせてストレッチをします。片足が終わったら、もう片足を行います。
足指の周辺がほぐれて柔らかくなると、血行も良くなるので、足が軽くなり、全身もすっきりします。質の良い眠りにつくこともできて、疲れをためずに翌朝を迎えることができるでしょう。
注意点
リフレクソロジーは、副作用がないといわれていますが、妊娠中、生理中など体調が敏感なときは、注意しながら
行いましょう。
マッサージをして血行が良くなると、酔いが回りやすくなるため、飲酒前後のマッサージは控えましょう。
監修
三條場ゆうき リフレクソロジーサロン「エスメール」代表
リフレクソロジーサロン併設スクールでリフレクソロジーを学び、リフレクソロジストの認定を取得。その後、
約2年サロンに勤務し、2,000人近くにリフレクソロジーを施術。
2001年、強めの施術を特徴とするリフレクソロジーサロン エスメールを東京・青山に開業。