カラダとココロの健康アドバイス カラダとココロの健康アドバイス

アロマを使って、自宅で森林浴

暑く、むしむしした季節を乗り切るために、天然の香り(アロマ)で芳香浴をしてみましょう。樹木から抽出されたアロマオイルを選べば、自宅で森の中にいるような爽やかな気分になります。

Point1

ウッド系のアロマで森を感じましょう

樹木は香りを発することで虫や菌などから身を守るといわれ、樹木から抽出されたアロマオイルには、防虫や抗菌の作用が期待できます。湿気が多くジメジメしがちな部屋で使うと爽やかに香り、空気を清潔にしてくれる作用も期待できます。取り入れやすい、ウッド系のアロマオイルを紹介します。

リラックス効果抜群のウッド系アロマオイル

①ヒノキ

香りの特徴
気持ちを落ち着かせてくれるような優しさ、爽やかさがあります。日本で親しまれ、安心感のある香り。
期待される作用
森林浴をしているようなリラクゼーション効果やリフレッシュ効果で、精神が穏やかになる作用が期待できます。

②ホワイトサイプレス

香りの特徴
ヒノキ科の樹木で、スパイシーですがすがしい、クリアな印象で清涼感のある香り。
期待される作用
深呼吸をしたくなるような、心地よさをもたらします。空気清浄や消臭作用が期待できます。

③ジュニパーベリー

香りの特徴
ジンの香りづけにも用いられ、クールな香りが特徴。スパイシーなニュアンスで都会的な印象を与えます。
期待される作用
抗菌作用が夏のベタつきがちな空間にすがすがしさをもたらしてくれます。疲れた気分を癒やし、リセットしてくれるデトックス作用も期待できます。

Point2

清涼感のあるアロマオイルを加えて涼感アップ

ウッド系アロマオイルに清涼感のあるアロマオイルを加えると、より涼やかな印象になります。アロマオイルは、複数の種類を合わせることで、香りに深みが出るだけでなく、それぞれのアロマオイルの機能性が高まるメリットがあるので、ブレンドに挑戦してみましょう。

ウッド系アロマオイルと相性のいい清涼感アロマオイル

①ペパーミント

香りの特徴
ガムや歯磨き粉などのスーッとした刺激で、多くの人から愛される香り。アロマオイルの中でも清涼感が際立つ、夏におすすめの香りです。
期待される作用
ペパーミントの成分の中には、体感温度の冷感受容体を刺激する作用があるといわれ、香りを嗅ぐだけで涼感を得られます。ペパーミントの香りを空間に広げることで、冷房時の室温が28度でも快適に過ごせるような作用も期待できます。

②ユーカリ

香りの特徴
キリッとしたクールな香り。鼻先がスーッとした清涼感に包まれ、香りを広げて空気をクリアに整えてくれます。
期待される作用
抗菌・抗ウイルス作用に優れています。すっきりとしたすがすがしい香りは、心を落ち着かせてクールダウンしたいときにも有効です。

ブレンドのコツ

アロマオイルをブレンドする際には、香りの強弱を考慮して、強く感じる香りを少なめにして混ぜていくと、香りのバランスがとりやすくなります。

Point3

芳香浴の方法

アロマセラピー専用の道具を使わなくても、初心者でも楽しむことができる方法を2つ紹介します。

(1)ティッシュやハンカチに染み込ませて

ティッシュやハンカチに、アロマオイルを数滴垂らします。自分の周りにふんわり香りが広がるので、ベッドやテーブルなど身の回りに置いて楽しみましょう。

(2)エアコンや窓際など、風の通り道に香りを置く

リボンやひもなどにアロマオイルを垂らし、エアコンや扇風機などの風の吹き出し口や、風の通る窓際にくくりつけます。空気の流れとともに、香りが部屋に広がります。

アロマオイル使用時の注意

・アロマオイルが、直接肌に触れないようにしましょう。

・アロマオイルは、引火性が強いので、火気に注意しましょう。

監修

武石 紗和子 アットアロマ株式会社 アロマ空間デザイナー
アロマ空間デザイナーとして、ホテルやアパレルブランドなど、空間の可能性をアクティブに、かつクリエイティブに表現する空間デザインを手がけるかたわら、企業広報を担当。また、香りのある空間の心地よさを広めるため、スクール講師としても活動している。
アットアロマ株式会社