ページの本文へ

Hitachi

株式会社 日立保険サービス

Chapter3

関節リウマチのセルフチェック

こんな症状があったら専門医を受診

  • 関節が腫れて痛む

  • 手がこわばる

  • 寒いときやストレスを感じるときに、指先が紫や赤色になる(レイノー症状)

  • 原因不明の37.5度以上の発熱が続いている

  • 朝になると手や指がこわばる(動かしていると良くなる)

  • 日焼けをすると、発熱したり全身が赤くなったりする

  • 口の中に潰瘍ができやすい

  • 筋肉に力が入らない

Chapter4

検査と診断の流れ

早期発見・早期治療で「寛解」が望める病気

根治は難しい病気ですが、早期に治療をはじめて薬を使うことで、腫れや痛みなどの炎症のない「寛解(かんかい)」という状態を望めます。また、炎症の状態や病気の進み具合に応じて、関節を動かしやすくするリハビリテーションを行います。

血液検査と画像検査で診断

関節リウマチを疑ったら、血液検査(リウマトイド因子、抗CCP抗体)と経過や症状などから総合的に診断します。さらに、X線検査によって骨の破壊がどれくらい進んでいるかなどのリスク評価を行い、具体的な治療法を検討します。

Chapter5

治療方法は?

抗リウマチ薬など、近年進歩が著しい薬物治療

リウマチの治療では、「痛みや炎症を抑えること」を目的とした対症療法的な治療が行われてきました。現在は、関節リウマチ特有の免疫異常を改善させ、炎症や骨破壊を抑えることを目的とした抗リウマチ薬が使われています。発症後2年間で急速に病状が進むことが分かっているので、早期に抗リウマチ薬などを用いて積極的に治療していくことが推奨されています。

関節リウマチの治療に使用される薬

非ステロイド性 抗炎症薬 痛みや炎症を抑える
ステロイド薬 強力な痛みや炎症を抑え、免疫を抑える作用もある
抗リウマチ薬 免疫の異常を改善し、病気の進行(関節破壊)を抑える
生物学的製剤 炎症を引き起こすサイトカインの働きを妨げ、炎症や関節の破壊を防止

炎症を起こす物質をターゲットに攻撃する生物学的製剤

2003年に承認を受けた生物学的製剤は、リウマチの発症や炎症に関与するサイトカイン(免疫システムを担う生理活性物質)をターゲットとして攻撃する新しい薬です。現在、国内では7種類の薬が承認されています。効果が大きい半面、感染症や発疹、頭痛などの副作用があったり、ほかの薬に比べて薬価が高いといったデメリットがあります。

日常生活に支障があるときは関節置換術も

今のような治療薬のない頃に発病し20年以上経っているような人や、急速に骨破壊が進み歩行などが困難な人の場合は、人工関節を用いた関節置換手術を行うこともあります。たとえ骨破壊が起こっていても、早期に生物学的製剤による治療をはじめた場合には、破壊された骨が再生することもあります。

Chapter6

費用の目安

〈公的医療保険適用分〉 ※自己負担3割の場合

生物学的製剤 自己負担3万〜4万円/月 年間では36万〜48万円程度

(生物学的製剤の種類によって異なりますが、使用量は体重によって決まります。体重が多いほど薬価も高くなる場合もあります)

費用は進行具合や治療方法によって異なります。以上はあくまでも目安です。保険適用範囲でも、使用する薬の種類などによっても金額は変わります。

Chapter7

痛みを抑えるセルフケア

自宅で生活しながらできるセルフケアを

炎症が強い時期は、関節を動かさないように安静にして、薬で炎症を抑えます。炎症が治まったら動かさないと悪化してしまうので、今度は積極的に動かすようにします。痛みやこわばりを感じるところは、温めたり、軽く動かすなどのセルフケアが推奨されています。

痛みを抑えるセルフケア

痛みを和らげるためのセルフケア

  • 朝、手などがこわばるときは、洗面器などにお湯を張って温める
  • じっとしていても痛いときは、冷湿布などで冷やす
  • 動いて痛いときは、お湯やカイロなどで温める
  • 腫れや痛みを感じない範囲で関節を動かす
  • 睡眠不足、過労、精神的ストレスを避ける
  • インフルエンザなどの感染症を予防する
  • たばこをやめる

Chapter8

ドクターからのアドバイス

こんなに多くの患者さんがいる病気ながら、あまり認知度が高くないのが関節リウマチです。また、関節の腫れや痛みを感じても、特に若い世代ではリウマチを疑うことがなく、早期発見できないことが多々あります。関節リウマチ治療は長年にわたって継続しなければなりませんが、早期に治療をはじめれば寛解できる病気でもあります。ここで紹介したような症状があった場合は、ぜひリウマチ内科やリウマチ専門医でもある整形外科を受診してください。長年付き合っていく病気だからこそ、医師との信頼関係も大切です。

花岡洋成先生

日本内科学会認定内科医、日本リウマチ学会専門医。慶應義塾大学医学部リウマチ内科特任助教

※掲載内容は2013年4月20日現在の情報です