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女性が気をつけたい病気 女性に多い病気や症状について解説します

下肢静脈瘤 【監修:北青山Dクリニック院長 阿保義久先生】

脚の血管がボコボコと大きく浮き出たり、こぶのようになったり、痛みやかゆみ、むくみ、皮膚のただれなどの症状が出たら、それは下肢静脈瘤という病気かもしれません。患者の6割が女性で、40代以降の女性の約10%に下肢静脈瘤があると考えられています。妊娠・出産をきっかけに症状が出る人も多いようです。
今まで経験したことのない脚の不快感や血管の変化に気づいたら、血管外科の専門医に相談しましょう。

Chapter1

下肢静脈瘤ってどんな病気?

下肢静脈瘤は、皮膚表面近くにある表在静脈内で、脚から心臓へ戻ろうとする血液の逆流を防いでいる「逆流防止弁」が機能しなくなることで起こります。血液が脚にたまり、その重みで血管が伸びたり、行き場を失ってこぶのように膨れ上がったり、脚の表面に赤や青の細かい血管が不規則に散在したりします。
逆流防止弁がなぜ機能しなくなってしまうのか、原因は完全には解明されていませんが、加齢とともに発症率が高くなること、長時間の立ち仕事をする人に多いこと、妊娠・出産がきっかけになりやすいことがわかっています。背が高く脚の長い人も、血液を心臓に戻すために強い力が必要となるため、発症リスクが高くなるといわれています。

下肢静脈瘤を放置していると、こぶの部分が破裂して体内で出血することも。さらに滞った血液が固まって血栓となり、それが深部静脈にまで広がってしまうと、まれに、その血栓が飛んで、肺塞栓症や脳梗塞など命にかかわる病気に発展することもあります。

Chapter2

気になる症状は?

血管が浮き出る、こぶのように盛り上がる、表面に細い血管が不規則に広がって見えるなど、外見上の問題のほか、脚がだるい、疲れる、ほてる、痛む、むくむ、かゆくなるなどの症状が出ます。かゆみは湿疹を伴う場合と伴わない場合があります。皮膚の症状は重症化してくると色素沈着(シミ)や潰瘍(皮膚のただれ)などになり、激しく痛むようになります。また初期症状として、歩いている途中や眠っている間に脚がつる、いわゆる「こむらがえり」を起こすことがあります。
下肢静脈瘤は、血管の見た目の変化で気がつく人が多いのですが、見た目は変わらなくても、むくみや痛み、かゆみなどの症状から判明することもあります。痛みが強い場合は整形外科、かゆみや潰瘍の場合は皮膚科を受診する人が多いのですが、典型的な症状がないため、かつては「原因不明」とされてしまうこともありました。血管の見た目だけでなく、脚の痛みやかゆみなど気になる症状がなかなか治らない場合は、すみやかに血管外科の専門医を受診しましょう。

Chapter3

診断の流れ

問診>視診・触診>超音波検査(血管エコー)>治療方針決定>治療開始

血管外科では、まずは気になる症状を医師に話し、視診や超音波検査(血管エコー)で血管の状態のチェックを受けます。ほとんどの場合、検査の結果はその日のうちにわかり、同時に治療方針が決定します。