治療②_抗がん剤治療
(シスプラチン+ドセタキセル)
【2020年1月~5月】
初回の抗がん剤は、シスプラチン(プラチナ製剤)+ドセタキセルのカクテル剤。
1週間入院して2週間空ける、を6セット。
それなりにシンドイ治療だったものの、腺様嚢胞がんの割に効果がみられた。(肺気腫がだいぶ縮んだ)
治療③_抗がん剤治療
(ドセタキセル)
【2020年5月~2021年10月】
シスプラチン+ドセタキセルに効果があったので、ドセタキセル単独での投与を続けた。
通院で点滴したら、3週間空ける。回数制限は無く、効果が無くなるまでエンドレスで実施。
治療④_抗がん剤治療
【2021年10月~2022年2月】
2021年10月頃のCTでドセタキセルが効かなくなった。(がんが大きくなってきた)
それまで、抗がん剤が効かなくなる、という事を考えてなかったのだけれども、抗がん剤は必ず効かなくなる。
※効いている間に治ってしまえば良いのだけれども。
抗がん剤が効かなくなっても、次の選択肢(別の抗がん剤)があるけれど治療を続ければ体力も失うし、時間も失う。
抗がん剤治療とは毒を持って毒を制する治療なので、やればやるだけ体力を失うモノと実感した。
と、ゆーことで、抗がん剤が効かなくなった場合について医者と会話したところ、余命1年ぐらい。
がんを宣告された時より、気分が落ち込む。正直、腺様嚢胞がんは進行が遅いって話なので何もしなくても10年ぐらい
生きられるのかと勘違いしていた。自然と涙が溢れるのも2週間ぐらい経つと気持ちが落ち着く。
つらい気持ちは、時間が解決してくれることが多い。
次の選択肢の中で選んだのが新しいタイプの抗がん剤。
がん細胞が持っている体の免疫細胞に攻撃されにくい特性を打ち消して、体の免疫細胞が有利に戦えるようになるための薬で、以下の点を考慮して選択した。
新しいタイプの抗がん剤は、効果があるか無いか2か月ごとにCTで見ながら2021年10月~2022年2月までやったけど、残念ながら効果無し。
2022年2月頃から、肺に水が溜まり始めました。
この時点で余命半年ってことになるんだけど、がんで痛いとか苦しいは何もない。ただひたすらに「治療」がつらい。
治療⑤_抗がん剤治療(治験)
新しいタイプの抗がん剤に効果が無かったので次はどうする?という問題が出てきます。
ちなみに、担当の医師としては、体力がなければ新しいタイプの抗がん剤の後は緩和ケア(痛み対応)で治療はせず、体力温存する選択を勧める場合もあるそう。
僕の場合は、体力があったこと、治療初期に行った遺伝子検査でGPC3という遺伝子ががんに発現していることが分かっており、GPC3が発現している人だけが受けられる治験を選択しました。
※新しいタイプの抗がん剤と同じような考え方で、がん細胞のGPC3と免疫細胞を治験薬が両手で捕まえて無理やり戦わせるようなコンセプトの薬。がんの近くに免疫細胞が少なかった、という理由で新しいタイプの抗がん剤が効かなかった人には効果があるかも。
治験と言うと、よくテレビなどで言葉自体は聞くと思います。
治験には、段階があります。
今回の治験は1段階目でした。週1回投与の4セット。そして治験中は入院。1か月の入院です。
さすがに、年休の残りが厳しいので届出欠勤しました。
休み中は給与は出ないのですが、健康保険組合から傷病手当として給与の3分の2のお金が受け取れます。
そして、治験に効果があったかと言うと、残念ながらありませんでした。
最新医療だからといって必ずしも効くわけでは無いのですね・・・。
治療⑥_抗がん剤治療
(プラチナ製剤_ネダプラチン)
【2022年5月~7月】
基本的に既に効く可能性のある薬は無く、保険が適用できる治療(抗がん剤)の中での選択をしています。
※自由診療(公的医療保険制度適用外の診療)は一度も検討せず。
取り得る選択肢は、2つ。その中でまずは初めの抗がん剤で効果のあったプラチナ製剤_シスプラチンと類似のプラチナ製剤_ネダプラチンを投与してみることにしました。
プラチナ製剤_ネダプラチンは、副作用がキツイもののシスプラチンよりはつらくなく、ドセタキセルよりはつらい。というレベルの物だそうです。
2022年5月~7月で3回やりましたが、結果は効果無し・・・。
※ちなみに、便秘は下剤を飲むしかないのですが、下剤にはウンチに水分を与えて柔らかくして出しやすくするタイプと、腸を動かして出す2種類があります。
便秘が続くと痛み止めが効きにくくなったりと良いことは無いので、どうにか出すようにしましょう。
※CMでもやっていますが、水疱瘡(みずぼうそう)にかかったことがある人は、帯状疱疹の予防接種をすることをおすすめします。帯状疱疹になると結構シンドイもんですよ。
この抗がん剤(プラチナ製剤_ネダプラチン)は、僕には効果が感じられなかったこともあり、ただただ副作用がつらかった。無駄に体力を使うとはまさにこのこと。
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