Chapter2

乳がんに気付いたきっかけ
―予期せぬ発見。検査は毎年受けましょう!―

司会

何歳のときにどんな検診を受けて、どのように乳がんに気付いたのでしょうか。

Aさん

40歳から対象の健康診断オプションの乳がん検診で、エコー(超音波)とマンモグラフィを毎年交互に受けていました。43歳のときにエコーで左胸に腫瘍が見つかり、再検査をしていく中で乳がんだと分かりました。自分で触わってみても、違和感もありませんし、しこりも分からず、検査をしなければ気付かないままだったと思います。そのほかに不調も何もなかったので、健康そのものだと思っていました。

Bさん

私は35歳から毎年1回、マンモグラフィの乳がん検診を受けていました。44歳のときに再検査になり、近所の乳腺外科でエコーや針生検を受けましたが「異常なし」とのことで、半年おきに経過観察していました。3年ほど「異常なし」が続き、危機感が薄れていた頃に、主治医から「良性のしこりだと思いますが、エコーの形が気になるのでしこりを取りましょう」という提案がありました。日帰り手術で終わるのならいいかなと軽い気持ちで夏休みを利用して手術をしたところ、病理組織診断で悪性だと判明しました。寝耳に水でしたね。

Aさん

判明するまでに、体の異変や違和感はありませんでしたか?

Bさん

しこりについては分かりませんでしたが、分泌物があるなど、なんとなく違和感はありました。ただ、乳がん検診でも伝えていましたし、触診の先生から「全く問題ありません」と言われ続けていました。再検査の際に専門の先生に診ていただいてよかったと思いました。

Cさん

私も35歳から受けていた健康診断のオプションの乳がん検診で見つかりました。2年に1度くらい「要精密検査」となり、その都度再検査するのですが「乳腺症」と言われていました。48歳のときに乳がんが分かったのですが、「要精密検査」となっても同じことだろうと数ヵ月放置していたんです。ただ、入浴時に触れてみると、なんとなくしこりが大きくなってきているように感じて、ちゃんと検査をしようと乳腺外科のある総合病院を受診しました。検査をしたらがんが見つかりました。

Dさん

私も35歳のときから毎年乳がん検診を受けていて、何度か「要精密検査」ということがありましたが、毎回精密検査を受けても「異常なし」。48歳の検診時にも「要精密検査」となり、正直「またか」という気持ちでしたね。取りあえず安心するために精密検査を受けたら、がんが見つかりました。

Cさん

私はマンモグラフィと触診をメインに、時々エコーを入れていました。Dさんはどうしていましたか?

Dさん

私もCさんと同じでした。